いくつになっても今日がはじまり

羽生章洋の個人的な記録

寒冬

先日の20日(金)から一泊で沖縄に出張してきました。東京は非常に寒い一方で、沖縄は東京よりも10度以上暖かいものですから、帰ってきたら思いっきり体が縮こまってしまい、ものすごく疲れてしまいました。ここしばらくは毎週という感じで行くことになるのですが、気温差で風邪など引かないように気を付けないといかんなぁと思っています。

寒い沖縄

色んな顛末の末、急遽沖縄に出張してきました。ひと通り予定をこなしたのですけど、夜にもなればやはりそれなりに寒いです。羽田までの防寒として着込んできた上着を着てもちょうどいいくらいの気温だったりします。まぁ今は夜中の3時なんですけどw さすがにお昼に到着したときは、速攻で上着を脱ぎました。そのまま油断してたら、あっという間に冷えてきて上着を着込んだ次第です。日本の広さを感じます(?) …あ、そうそう、明日というか今日の午後に東京に戻ります。デカワンコのスペシャルありますよ!!

筋肉痛

昨日、京都の知人宅を訪問してから新幹線で東京に移動したのですが、指定席が取れずやむなく自由席でと思ったら、これまたぎっしりで、そもそも車両に乗れない。何本か見送ってようやく乗れたと思ったらやはり満席で座れない。結局、京都から新横浜までの約2時間(途中、雪で徐行して15分ほど遅れたのです)ずっと立ちっ放しでした。

一晩寝て起きたら、腰や肩が変にこわばっていて痛いです。足はそれほどでもないのですけど。どうやら筋肉痛のようです。年初からやれやれという感じです。やはり端折らずにラッシュのシーズンにはきちんと事前の予約が必要ですね。

新年

本年もよろしくお願いいたします。

さて、新年になって色々と抱負などもあるにはあるのですが、基本的に昨年が用心しすぎた感もあるので、今年は2013年に向けて一年を一気に駆け抜ける感じで頑張りたいと思っています。

10カ年計画というのを毎年書くことにしてたのですが、ここ2年ほどろくなものが作れない心理状態でした。それが一変して今年は色々と描ける感じがしてきたのですが、逆にこの2年で学んだのはでっち上げた夢は本音でないから実現しないということでもあるので、今年は本音の10年後を描けるような仕組みを作ることで、来年以降をしっかりやっていきたいな、と。

私は今年で44歳ですから10年経てば54歳になります。54歳になったときに、何をやっているのか・やるべきなのか・やりたいと思っているのか。そういうことに向き合ってみると、色々と滾ってくるものが見えてきた感じがあります。

去年は激変の一年でした。年が明けて今年は平穏無事であって欲しいというのが多くの方々の期待と希望でしょうけど、個人的には今年は去年より更に悪くなると感じています。悪くなるというよりも、去年解決しないままに持ち越された諸々にいよいよ決着がついていくのだろうと。そうすると、それは決して現状維持ではないのですから、全てが自分にとって良いものになるわけもないだろうと。そう考えるとき、何をやって生き残るのか、自分の価値は何なのか、ということをいよいよもって、あからさまに向き合わざるを得ないのでしょう。

そういう激動の年になるのだろうと覚悟を決めて、粛々と10年後につながる基盤づくりの1年にしたいと思う次第です。

大晦日

別に冷静に考えれば、12月31日の翌日である1月1日になるからといって、何が特別どう変化するというものでもありません。しかし人の気持ちというのは、やはり色んな事を感じますし一区切りなのも事実です。

明日からは新年。今年に引き続き継続していくこともあれば、今年を振り返ったときに終わったと感じることもあります。明日から新鮮な気持ちで頑張るためにも、今日はしっとりと落ち着いて年の瀬を感じたいと思います。

皆様、良いお年をお迎えください。

 

プリンDEチュー

マヨネーズの容器に入ったプリンというのを見かけました。ちょうど打ち合わせの直前だったので、お土産に買っていきました。ウケました(^^) 自分でも少し食べましたが、美味しかったです。容器をちゅーちゅー吸いながら食べるのですけど、マヨネーズみたいにぎゅ〜っと搾り出してもいいと思います。こういうアイディア商品は楽しくていいですね(^^)

自炊や電子書籍についての雑感

最近、電子書籍や自炊(何でこれが一般用語として定着しちゃったんでしょうねw)の話題が賑やかです。一応、私も書籍を何冊か書かせていただいてます。ほぼ技術書ばかりですけど。なので、著者の立場から少し思うところを書いてみようと思います。

まず、私は基本的に電子書籍も自炊も賛成派です。電子書籍は便利だし、自炊は購入者の勝手だと思うからです。そりゃもちろん私も、自著を目の前で裁断されたら多少はセンチメンタルにもなるでしょうけど、ブックオフで見かけたときのショックと、ブックオフに出してもらえるということは取り敢えず買ってはもらえたんだ、という妙な嬉しさとか鑑みると、まぁ著者がどうこういう話でも無いと思ってます。

電子書籍の便利さという点では、書籍ではありませんが、WEB+DB PRESSという雑誌に6年間記事を執筆してきて、これは総集編DVDというものに全てPDF化されて収録されていて、これが便利なんです。紙は、それはそれでいいのですけど、別の選択肢もあるほうが、より豊かになるのは間違いないと思っています。

あと、これは私が技術者出身であり、また著述業が本職ではないからなのかもしれませんが、基本的に専門書はコスト面で割に合わないことから、部数が少なく絶版になりやすいということもあり、だったら電子化されて残り続けるほうが、未来の人たちの役にも立つのではないかとも思ったりします。

で、電子書籍については、例えばAppleiTunesで音楽をアルバム単位から一曲単位へと価値観を変えたように、特に技術書などでは章単位での販売などが実現するかもしれないと感じたりしています。小説でも短篇集だったら、一篇ごとに販売してはならない理由もない気がします。

誤字脱字あるいは最新情報への対応などのアップデートが容易というのも、デジタルでの利点だと感じています。まぁ、パーフェクトな仕事が出来ればいいのですが、なかなかそうもいかないのが現実で(^^; 例えばブログなどであれば、関与してるのは私一人ですし、何かあれば自分で訂正すれば終わりです。ですが、書籍というのは実に多くの方の手が関与してますし、複雑な工程を経て作り上げられています。

例えばソフトウェアで素人目には「これくらい簡単やろ、さっさと直せや」みたいなものに限って根本的にきついケースがあったりするのと同様に、あーここなぁ、と思ってもそれをいじるとなるとあれもこれもと連鎖して割に合わなくなるというケースも実はあります。ぶっちゃけ稼働中のシステムにバグがあるからといっても、ただちに影響がないなら止められないというか平常稼働を続けざるを得ないみたいなケースがありますが、それに近いものがあります。これは製作過程だけじゃなくて、印刷製本流通の工程にまで及びます。…あー、こういうことを書くと言い訳がましいですけど、実際言い訳の面もありますがw まぁ事実でもあるわけです。

ページ数の制約とかってのもやっぱりコスト面であったりするし、ページレイアウトを1ページいじって溢れちゃうと大変とか。図版もあれやこれやとか、もう何が何やら状態になることもあります。

で、これがデジタル化によって、解決できるんじゃないかという期待があるんですね。ぶっちゃけ印刷コストを考えると、このページ数に抑えてくれないと困ると言われる一方で、でも少なすぎるのも勿体ないから上限いっぱいまでは書きましょうとかw そういうのってフォーマットがEPUBだろうがPDFだろうが何だろうが、事実上関係なくなる。内容さえいけてればほんの数ページでもリリース出来る。そういう薄っぺらいものは、逆に書籍として流通させるのは難しいわけです。

そして、これは紙の枚数だけの話じゃない。トライしやすくなれば、今までなら書籍化できなかったようなものも出せるようになる。だったらそりゃブログでいいじゃんという話もあるでしょう。ただ、そこはやはりちょっと違うのです。

文章を書いて読むだけなら、別にブログでもいいんです。多少文体などを意識的に使い分けてますけど、書いてる内容は雑誌も書籍もブログも変わりませんし、同じものが書けないということは決してありません。でもそこに敢えて「書籍」という形式を与えるのは何故かということですね。それはつまりパッケージングということだと思うのです。

ブログで書籍と同じような感じでまとめられるかというと、実は微妙です。そもそも日付順に新しいほど最新で表示されるとなれば、全10章のものを毎日1章ずつ書くとしてブログだと一番最初に目に入るのが最終章ということになってしまいます。変ですよねw 読書(ここでの書は本ではなくて正に文書の書)というタイムラインストリームを意識した形式にパッケージングしてやる必要があるのです。

編集さんやDTP屋さんなどは、読みやすさを作り上げてくれてます。著者が全てをコントロールしてるわけでもありません。やはり分業で成り立っています。一方で、その重さが制約でもあるのです。

上述のとおり、私は選択の幅が増えるほどより豊かになるのだと思っています。ですから、従来の書籍もいいし電子書籍もまた良しだと思います。色々あってみんな良い、のほうが健全だろうと感じます。

…個人的には、電子書籍でありながら従来通りの章立てだったり重量感だったりの文章量でリリースされるというのは、さてはてどうなんだろうなぁ? という気もしています。もちろんテーマや内容や目的などにも寄るのでしょうけど、もっとライトウェイトな感じのところからやっていくほうが、結果として破壊的イノベーションなるものに近づけるような気がします。書籍の単なる電子化に留まるのはつまらないというか勿体ない気がします。で、そういう新しい発想を実現するのは、従来の出版社や著者のようなメインストリームではなく、門外漢によって実現される気がします。

読んだあとで「そうそう、これが読みたかったんだよ!」って思ってもらえるようなものを提供できれば、あとは全て手段に過ぎないと、私はそう考えています。


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……魔法科高校の劣等生とかログ・ホライズンをネット上で先に読んで「面白い!」と思った身としては、紙かどうかとかプロかアマかとか関係ないよな、って思ってます。技術関連なんて自称初心者の方のブログのほうがよっぽど役に立つ時代ですよね。必要としてる人のところに適切に届けられれば、それでいいのだと思います。