いくつになっても今日がはじまり

羽生章洋の個人的な記録

捨てる勇気

捨てる技術などという書籍が一時期評判になりました。最近でも片付けに関する本が色々と書店を賑わせています。新しいことに取り組もうとするなら、それまでに積み重ねてきた素晴らしい実績のあるものであっても捨てる覚悟が必要になるのかもしれません。

Adobe社がモバイル版Flashを止めるそうです(アドビ、Android ブラウザ向け Flash の開発を終了へ(ZDNet報道) -- Engadget Japanese)。PCの世界においては圧倒的な隆盛を誇ったFlashであっても、スマートフォンという新しい世界においては、残念ながらその覇権を引き続き維持することは難しかったようです。

こういった技術的なこと以外にも、捨てるということが必要になるときはあるのかもしれません。それはスキルかもしれませんし人との付き合いかもしれませんし、あるいは持ってるモノやお金や情報などに関することかもしれません。商売をしてるなら今扱っている商品なのかもしれませんし、上述のFlashのように既存市場での栄光かもしれません。

息を吸いたければまず息を吐き切る。すると新鮮な空気を肺いっぱいに吸い込むことができます。ですが息が苦しいとき、肺に残った僅かの空気を貴重に感じて未練いっぱいに抱え込み続けたくなるのが人情というものでしょう。でも、それでも古い空気を捨てることからしないといけない。

過去を捨てて新鮮な未来を掴みとる覚悟。人生、ときにはそんな勇気を振るう必要があるのだろう。そんなことを改めて思ったニュースでした。